EastEnder's Blues

Music that I like recently. Sometimes, Football or films.
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The Colourful Life [12 inch Analog]
JUGEMテーマ:音楽

 日本ではこのアルバム、先行発売だったらしいのだけど、こちらでは28日の発売だったので、ようやくLP購入。今回はどの曲がどんな化け方をするのかを楽しみにしていたので、買うまでネットのプレビューとかをしなかった。Rough Trade Eastからワクワクしながら家に帰り、さっそく針を落とす。とはいってもほとんどの曲はシングルやマイスペのデモで聴いてしまっているので、正直そこまで新鮮さを感じられるかどうかは疑わしかった。1曲目のColourful Lifeはデモよりクリアになり、ストリングスも入ってくる。しかし荒さが少し薄れてしまっているかな。そして2曲目はThe Race。直前のシングルと一緒か。3曲目のTime Fallsはデモの頃から好きな曲。切ない、歌詞もなんだか切ない。やはり良い。それから4曲目は彼等の最初のシングルとなったThe Next Untouchable。前のシングルからだいぶん印象が変わった気がする。少し深いエコーとクリアな音像のせいなのか、やはりあの頃の勢いに欠ける気がする。どうしても弱い気がする。なんというか、初期衝動。やはりこれって凄い。アルバムバージョンはまとまりすぎなのかも知れない。A面の最後の5曲目が未だ聴いたことの無いNo Joannaという曲。大人っぽい曲。ジャズっぽいギターのつま弾きが印象的なシンプルだけれど染みる曲。ここでもストリングスが入る。かなり美しく仕上げられている感じだ。
 そしてB面の1曲目が、彼等がBernard Butlerと組んだ最初のシングル曲、Amylase。この曲のアレンジは素晴らしいと思う。ギターの尖った音もしっかり出ているし。勢いもかなり感じられる。市場にこのシングル盤がなかなか出回らないのがわかる気がする。やはりこの曲の出来は他より遙かに良いと思う。2曲目はThe Fireworksで、これはこんなところか。それから個人的にかなり好きなButtercups。これも結構印象が変わった。最初の頃の歌い方が好きかもしれない。でも仕方ないのかも知れない。最初のシングルからかなりの時間が経っているのは確かだし。あの頃のままという訳にはいかないだろうから。そして流れるように最後の曲、The Hill,The View & The Lightsへ。アルバムの中でも結構異色な曲で、夕焼けを感じさせるような、なんとなくエキゾチックでゆったりとした曲。これは初めて聴く曲だけれど、なかなか面白いと思う。次のアルバムへの布石なのだろうか?今年中にもう一枚アルバムを出すそうなので、それを楽しみにしてみよう。
 個人的にはBernard Butlerとのこのアルバムは良いところもいまいちなところもあるなと思う。Amylaseのようにばっちりアレンジと曲がはまると凄い化学反応を起こしているけれど、そうでないと、少し違和感が残ってしまう感じだ。とりあえず、ギグのチケットを買ったので、それを観てまた印象が変わるかも知れない。まずはギグを楽しみにしておこう。

Posted by Masatoo Hirano (平野 暢達)
music - review / 23:56 / comments(0) / trackbacks(1)
Nouns
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 遂にかなりブレイクの予感。Los Angels出身の彼等はこれがたぶん2枚目のアルバム。前回のもここでレビューしたと思う。今回はガレージ・ロックを軸にして、より幅広く、しかもポップに転んでいるので、かなり多くの人に受け入れられるのではないかと思う。ここしばらく続くガレージブームの中でも一際目立つ存在になっている。No Ageの場合はドロッとしない、よりアメリカらしいガレージ。そしてSonic Youth譲りのエクスペリメンタル感覚。基本がポップなのだと思うのだけれど、前回のアルバムを遙かに超えるポップさ。前のアルバムは結構ダウナーな曲もあって、それはそれで良いのだけれども、やはりこういう弾けたアルバムが個人的には好みなのか、ついついこちらを贔屓にしてしまう。なんか先行シングルのEraserよりもシングルカットされてもおかしくない、というよりも、Eraserよりもポップでキャッチーでギターかき鳴らす曲が何曲もある。歪ませまくったギターの音とこのキャッチーなメロディ、音の処理なんかを聞くとMy Bloody Valentineなんかを思い出す。けれど、シューゲイザーと言われるものとは違う。もちろん影響を受けてはいるだろうけれど。ポップに聞こえるけれど興味深い音。
 こういうのを聴いているとわかると思うのだけれど、もうすでにかなりアメリカのバンド、特にインディーシーンが面白くなってきている。もうVampire Weekendが霞んでしまう位に色々なバンドが出てきている。もちろんこの波に乗じてどうしようもないバンドがそろそろ出てくるだろうけど。でも、そういうのって「なんか違う」と感じられると思う。そろそろそういう時期だと思うので。
 そういえば、Corneliusが彼等No AgeのTシャツを着ているらしいけれど、もしかして小山田氏はこちらに戻って来るのか?それも興味深いところだ。
Posted by Masatoo Hirano (平野 暢達)
music - review / 18:54 / comments(0) / trackbacks(0)
While We Go Dancing [7 inch Analog]
JUGEMテーマ:音楽


 ブルックリン出身の彼等White RabbitsはCrystal Castlesと逆で、早すぎるアルバム「Fort Nightly」を先に出して、そこから徐々にシングルカットを続けている。しかもそのシングルカットされている曲は全てアルバムに収録されているし。それでも、たぶん先にリリースされているアルバム「Fort Nightly」はCDオンリーなので、そこから7インチを何枚か出してくれるのは嬉しいことだ。
 彼等の音は少しサイケっぽい、けれど哀愁を感じさせるメロディが一番印象的だと思う。決してドロドロとしすぎない独特のこのサイケ感がMGMTなんかの最近のバンドに通じるものがある。彼等のアルバムは今から考えると少し時代を先取りしすぎていたのかも知れない。それでもここへきてシングルカットを続けているというのは、今ようやく時代が追いついてきたことを、彼等自身が認識しているからかも知れない。ちょうどニューヨーク出身のバンドが勢いを付け、英国のインディー全盛の時代を終わらせようとしているこの時代の波にうまく乗ろうとしているかのように思える。だから、このシングルを聴いてから以前のアルバム「Fort Nightly」へ遡って聴いてみても決して古く感じないだろう。むしろ、今聴いた方が旬に聞こえるかも知れない。
Posted by Masatoo Hirano (平野 暢達)
music - review / 18:13 / comments(0) / trackbacks(0)
Crystal Castles
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 ついにNMEの表紙を飾ってしまった。もう我々がサポートする必要はないだろう。彼等のこのデビューアルバムは凄く期待していたのだけど、なんというか、良くも悪くも初期の衝動がかなり薄れてしまった気がする。Air WarやAlice Practiceの頃に一気にアルバムを録って、リリースしてしまうべきだったのではないだろうか。なんだか初期のシングルやコンピ収録曲に最近の曲を加えてみました的な編集盤に近い内容に感じてしまう。そして最近の曲というのがなんというか、わかりやすさを狙ったのかどうかはわからないが、どうも彼等の色ではない印象が強い。新しい試みとして評価出来るようなものでも無いと感じる。それが少し残念だ。ニューレイヴ全盛の頃にそれらとは少し違ったスタンスだっただけに凄くパンクなものを感じていたのだけれど、なんかタイミングを逃してしまった感は否めない。
 とはいっても、彼等の音源を手元に置いておくには申し分無い内容。とくにAlice Practiceはなかなかシングルが手に入らないのでそれだけでも貴重だと思う。彼等の音源はなかなか市場に出回っていない様なので、やはりこのアルバムは貴重なものなのかも知れない。
Posted by Masatoo Hirano (平野 暢達)
music - review / 20:47 / comments(0) / trackbacks(0)
ミーン・マシーン

 刑務所を舞台に看守と囚人のサッカー対決を描くアクションコメディ。警官を殴った罪で刑務所に入ったイングランド代表フットボーラーのダニーは、所長から看守のサッカーチームの強化を頼まれる。ガイ・リッチー監督作品でお馴染みのVinnie Jones(ヴィニー・ジョーンズ)が主演で、ダニーを演じている。Lock Stock & Two Smoking Barrelsなどで演じているようなキレた役ではないけれど、アラン・シアラーを彷彿とさせるような感じでなかなかのはまり役。
 もちろん英国訛りがしっかりきけます。でも比較的わかりやすいイギリス英語。きっとLock Stock & Two Smoking BarrelsとかSnatchの方が激しい訛りだと思う。テンポ良く進むしフットボールの知識がなくとも楽しめるような作り方がされている(逆を言うと、フットボールファンにとっては物足りないくらい)ので、特別フットボールに強い興味がなくても入っていける。アクションコメディとニューマンコメディの中間くらいな気が個人的にはする。しかし、なぜかAmazonには個人的なお気に入り映画が無い。
Posted by Masatoo Hirano (平野 暢達)
film / 01:04 / comments(0) / trackbacks(0)
フロム・ヘル

 きっとここ半年で観た映画のほぼ8割はイギリス英語に慣れるためというのが、観る映画を選ぶ際の一番の優先順位になっている。所謂「イギリス訛り」の英語が聞けるものを探しては見ている。アメリカ映画と違って、あまり世界的に売れていないので、探すのは結構大変だったりするのだけれど。
 一番好きなイギリス映画は「This Is England」というたぶん2006年くらいに公開された80年代のサッチャー政権時代が舞台となっているものなのですが、かなり強い訛りが聞けるのと、その当時の国内情勢、政治的な問題、ファッション、音楽などがすごくリアルに体感できる映画。ただ、なぜか日本版のDVDが出ていない。日本公開されていないのだろうか?これは本当にすごく良い映画だと思うのだけれど。
 ということで、Amazonにある英国を体感できる映画から個人的なオススメを紹介してみたいと思う。この「From Hell」はジョニー・デップが主演なので、純粋にイギリス映画と言って良いのかよくわからないけれど、あの有名な「切り裂きジャック」を題材にしたもの。舞台は1888年のロンドン、ホワイトチャペル。娼婦の連続惨殺事件を捜査するのがジョニー・デップ。でもその他の出演者の多くがロンドン訛り。字幕無しで観ていると面白いくらいに英国訛りが堪能できると思います。特に、娼婦達の話している言葉が。ストーリーも結構良くできたサスペンスで、オススメできます。
Posted by Masatoo Hirano (平野 暢達)
film / 02:52 / comments(0) / trackbacks(0)
The Race [7 inch Analog]
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 今日はこれの発売日だったので、センターへ行ったついでに買ってきた。前回と同じように7インチとCDが一緒に封入されているというもの。これで£1.99はやっぱり嬉しい。アルバムをアナログで買うと£15くらいするのがほとんどなので、アルバムはCDでも良いかなぁと最近は思っているのですが、シングルの安さはインディーボーイには嬉しい限り。今回外袋は白。アルバムのLPにもCDが付いていたら嬉しいのだけど。それなら£15払っても良いと思う。
 さて、またしてもBernard Butlerによるプロデュース/エンジニアリング。以前マイスペにあげられていたデモとはやはり大きく違う。前のシングルもそうであったように、各楽器それぞれの音がかなりクリアに処理されていて、風通しが良い感じになっている。これは好き嫌いあるかもしれない。初期衝動をより前面に出して一発録りに近い感じのラフなテイクが好きな人には少し綺麗すぎると感じるのも確かだと思う。とくにキーボードの音がかなりクリアに聞こえ過ぎる気もする。まぁ、今の流れからいくとこうなるのかもしれないけれど、もう少しアナログな、エレピな感じのキーボードが好きかも、個人的には。いや、でも全体としてはデモより好き。
 そして僕はいつも彼等のB面がA面に勝るとも劣らず好きで、今回も凄く楽しみにしていたのだけれど、やはり彼等は期待を裏切らなかった。今回も素晴らしいゆったりグルーヴを聴かせてくれる。バラードというと少しイメージが違うか。所謂バラードほど甘さが無いのだけれど、しっとり、そしてゆったりとした凄く心地の良いスロウな曲。切ないピアノの旋律が凄く印象的で、彼等流の泣きのギターがそこに被さってくる感じが好き。この曲のためにシングルを買う価値は十分にあると思う。アルバム待ち、と考えている人もいるでしょうが、絶対彼等の場合はシングルをコレクトしておくべき。
Posted by Masatoo Hirano (平野 暢達)
music - review / 01:10 / comments(0) / trackbacks(0)
Moshi Moshi Singles Club
Various Artists
Moshi Moshi
【ディスク1】
  1. Danananaykroyd 'Totally Bone'
  2. Matt & Kim 'Silver Tiles'
  3. Rat:att:agg 'Can We Fix It?'
  4. Kate Nash 'Caroline's A Victim'
  5. Breakbot 'Happy Rabbit'
  6. Slow Club 'Because We're Dead'
  7. Pacific 'Break Your Social System'
  8. Late Of The Pier 'Bathroom Gurgle'
  9. The Wave Pictures 'Now You Are Pregnant'
  10. Elle S'appelle 'Little Flame'
  11. Friendly Fires 'Paris'
  12. Lykke Li 'Little Bit'
  13. Dels 'Lazy'
  14. Team Water Polo 'Letting Go'
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もしもしのシングルA面を集めたレーベルコンピ。なかなかこのもしもし・シングルス・クラブ・シリーズは集めるのが大変。あっという間に店頭から消えてしまうのが多いので、こういうコンピは嬉しい。たぶん、半分くらいはこのブログでも何かしらの記事を書いていると思う。それほど個人的に思い入れのあるレーベルのひとつ。今の気分だとDananananaykroydが一押しかな。それからRat:att:aggはかなりのオールタイムフェイバリット。かなりストレンジなロックから、エレクトロ、ニューレイブっぽいの、そして暖かいアコースティックサウンドまで、幅広く、でもこのレーベルらしさが隅々まで行き渡っている。因みに、少し前のArtRockerかなんかにはこのB面を集めた「裏」Moshi Moshi Singles Clubがおまけで付いていた。これも素晴らしかった。まだ買えるのかわからないけれど、興味があれば探す価値は十分にあると思う。
Posted by Masatoo Hirano (平野 暢達)
music - review / 06:43 / comments(0) / trackbacks(0)
Soundtracks
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 聴く前から怖じけつくことはない。Canは本当にポップなのだから。プログレの〜とか、ジャーマンロックの〜とか、そういう言葉とイメージが先行して、どうしても手に取れない人もいまだに多いと思うのだけれど、決してそんな言葉に惑わされる必要はない。彼等は、Canはポップなロックだ。しかも、ポップに聞こえるけれど、アヴァンギャルドなポップだ。いや、アヴァンギャルドっていう言葉は難解さに通じるかもしれないから避けるべきか。面白いことを平気な顔で、いやむしろ笑顔を浮かべながらポップに、飄々とやってのけてしまっている、という感じだろう。彼等の作品は所謂「名盤」と崇められているものが沢山あるのはご存じの通り。でも、個人的にどれが一番好きかと言われると、僕はこのアルバムを選ぶ。定番の「Tago Mago」や「Ege Bamyasi」ももちろんかなり好きだけれど、より青臭い感じのするこのアルバムがやっぱり好き。
 必要最小限の音で作り出される独特のグルーヴ感が好きだ。歌謡曲っぽいけれどマイナーからメジャーへ、またマイナーへと転調するメロディが心地よいTango Whiskeymanなんかはかなりポップでびっくりすると思う。ガレージっぽいインストのDeadlockも良い具合だし、Don't Turn The Light On, Leaveではダモ鈴木がボーカルをとっていて、その気怠い歌い方がやはり良い。個人的にはこの声でこそCanな気がしてしまう。ボーカルだけでなく、溜めの効いたギターカッティングもこの曲では聴き所だと思う。それから意外と黒っぽいボーカルと重たいリズムがかなり格好良いSoul Desert、フリーキーでアシッドで、このアルバム唯一長尺のMother Sky、ゆるいグルーヴがたまらないShe Brings The RainはTom Waitsにも通じるような曲調が心地よい。
 そう、このCanもIpso Factoのフェイバリットのひとつ。若干20歳前後の女の子達が、しかもオタクでもないのに普通にCanを好きだと言ってしまえるなんて、素晴らしい。いや、格好いい。こういうのが格好いいというのだと思う。

 それからいろいろAmazonでCanのアルバムを見ていたら、すごく良いレビューを書かれている方がいた。彼等の編集盤のUnlimited Editonにレビューを寄せている金魚鉢さんが書いていることはかなり僕が音楽と政治の関係について考えるところに近いと思う。以下、転載させてもらいます。

「自分が聴いた印象では、このアルバムはまるでdamo suzukiが中心になっているようなきがする。ここでは、かなり日本の祭囃子などが意識されているし、ダモ鈴木による日本語の歌詞がdoko eで聴くこともできる。

実は、自分はこのdoko eが好きなのだ。ドイツに飛んでいたダモ鈴木が、日本に帰ってくる。ところが、自分が帰った地は公害に汚染されていて、ひどく、臭い。臭いからいやだ、どこへ行こう、ドイツにさっさと帰っちゃおうかな、というボヤキがその歌詞なのだが、この歌詞の素晴らしさについて、ここに一言書いておきたい。

Todd Rundgrenが UTOPIAのアルバム RAに於いて、日本人でもないくせに「広島、長崎をおまいら忘れてねーか」などとお節介なことを歌い散らして全身に寒気が走ったのとは正反対なのだ。ダモ鈴木は、公害に汚染された街が臭い、といってさっさとドイツに帰ってしまう。でも、ダモ自身は「公害は悪いからクリーンな世界にしよう」とか、そういう政治的なスローガンを一切口にしないのだ。これは、このアルバムが出された年代を考えれば、異例のことである。誰もが「自分が正義」だといわんばかりに「ベトナム戦争反対」とかいってフォークソング歌っていた時代なのだ。

ダモ鈴木は、詩人ケルアックに影響を受けてドイツに渡欧しただけあって、これらの政治的な干渉を極力避けている。現在でも、ダモ鈴木はアメリカによる戦争に対して強い反対の意識を持っていて、メーリングリストで告白してもいるが、しかし彼のプライベートな思考と、音楽活動はやはり別個にあると考えて良い。彼は単に心理的な不快感を訴えるが、そこから胡麻臭い政治的なスローガンを持ち出すような野暮な真似はしない。そういう姿勢は、いまでも見習う価値のあるものだと、自分は信じている。」

Posted by Masatoo Hirano (平野 暢達)
music - review / 22:23 / comments(0) / trackbacks(0)
19 April; Black Time
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 Buffalo BarでのCave Club。今のこういうサイケとガレージとゴスとが入り混じったようなシーンをなんというのかは知らないけれど、間違いなく、The Horrors以降、Ipso Facto経由(?)で、すごく活気があって面白い。昼間には見かけないような人々がどこからともなく集まってくる。これはいまだにロンドン七不思議のひとつ。
 昨日の目当てはBlack Time。かなりガレージ。でもアメリカのそれとはやっぱりちょっと違う感じ。しかし、完全にアメリカのガレージシーンに対するイギリスからの回答の様な気がする、個人的には。どちらが勝っているとかそういうことを言っているのではない。単純にそういうのって昔からあるなということ。
バンドが始まるまではDJが入っているのだけど、これがかなり良い感じで、サイケ色の強いガレージから、エクスペリメンタルなガレージ、サーフインストチックなガレージ、フレンチあるいはベルジャン・ガレージからSerge Gainsbourg"en Melody"まで。予想以上にDJが楽しませてくれた。でも彼等DJは僕より全然若い。なのにすごく昔の音を知っているし持っているし、かといって最近のものを聴いてないわけでもない。ここがやっぱりすごく大事なところだと思う。
 そして、ギグが始まる頃にはかなり満員に。いつものように最前列を確保。カメラに接写マークが出てしまうくらいのところで写真を撮りながら観る。バンドとの距離が1m以下というのもあるけれど、やはり生音、というか生演奏か、で体感するのは素晴らしい。シンプルな、ギターとベースとドラムという3ピースなのだけど、スピード感、グルーヴ感のある演奏。ベースが女の子というのも良い。やはり女の子が一人いるとだいぶん違う。これはこのところの流れのような気がしている。Electricity In Our Homesもそうだし。思っていたよりもポジティブなアグレッシブさで凄く良い演奏だったと思う。たぶん、10曲くらいやっていたと思うけど、やっぱりあっという間に終わってしまう。この潔さも心地よく感じてしまうから不思議だ。

Posted by Masatoo Hirano (平野 暢達)
music - gig / 18:21 / comments(0) / trackbacks(0)

Calender
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